英国職人気質に触れる旅
英国製品のみを扱うファッションブランド ‛ブリティッシュ・メイド’ が企画したクラフツマンシップを見学するツアーが催行されました。このツアーは、身に着けるものが出来上がるまでの製造過程、そしてその背景にある文化に触れることによっておしゃれがより楽しくなることを知っていただくことを目的としています。
まずは昔から靴で有名なNorthamptonにあるチーニーズの靴工場を見学。
出来上がった靴は最後に念入りにチェックされます。
きちっと修理をすれば何十年も履けるとか。
現在改築中で閉館になっている靴博物館からは特別に館長が町のギルドホールに来てくださって、靴の歴史を学びました。
昔は家を建てる時に、魔よけのために靴を壁の中にいれたそうです。近年見つかった中世の子供の靴。
講義をしてくださったNorthamptonのギルドホール。
博物館に保存されている靴を実際に手に持って貴重な体験をします。
Northamptonの宿は古い歴史を持つラシュトン・ホールです。
歴史あるホテルでは館内のツアーも行われました。
ツアーのメンバーの楽しい団欒のひと時。
グラスゴー出身のデザイナー、建築家のチャールズ・レニー・マッキントッシュの晩年の作品で彼の大作としてはイングランド唯一の78 Derangateを訪れました。やはりマッキントッシュがデザインしたグラスゴーのウィロウ・ティールームは有名ですが、78Derngateはあまり聞かない建物です。
でも中は素晴らしいのでマッキントッシュ・ファンにとっては必見の場所。
カフェも素敵です。
町の歴史あるビール工場フィップスで説明を受けます。
ロンドンに戻る前に歴史あるホテル、ルートン・フーでアフタヌーンティ。
ロンドンでは手作りのタイを作るDrake’sを見学。
アーカイヴには昔の生地が沢山残っています。
ロンドンでは昔、靴屋のギルドがホールを持っていた場所などをウォーキング。コードウェイナーとは靴職人のこと。
昔の職人に敬意を表して作られた銅像。
仕立て屋さんが今でも多いセヴィル・ロウ(背広の語源になった道)
最後はフィッシュ&チップスのランチで送別会です。
こうして現地発着、4泊5日のイギリスの職人気質に触れるツアーは終了しました。今年暮れか2020年初めには第2本目のツアーが企画されています。
マーマレードツアー
マーマレードツアーは最終的には2名様のみのご参加となりましたが、バスの代わりに私の車でご案内してほとんど内容的に変更なく催行できました。
湖水地方に行く途中で立ち寄ったファームショップは当たりでした!珍しいものが沢山。
食の歴史家として知られるアイヴァン・デイ氏のお宅のキッチンで、マーマレードの歴史に関するプライベートレクチャーを受けます。
マーマレードの語源はクインス(カリン)、ポルトガル語でマルメロ。(写真左)
昔のレシピからマーマレードを使ったローストポーク、アイスクリーム、デザートをいただきました。
冷凍庫もアイスクリームメーカーもなかった時代は、手でアイスクリームを作っていました。暖炉が灯る暖かいキッチンではアイスクリームを作ることはできません。そこで寒い庭に出てアイスクリーム作り!
メンバーも一緒に。
だんだん出来上がってきました。
出来上がり!
イギリスで一番?と思われるほど素晴らしいアイヴァンさんのアンティークキッチン用具コレクション。
クリスマスはすぐそこに。泊まったホテルでも。
ダルメインの館ではジェイン・ヘイゼル・マコシュ夫人から直々にマーマレードの手ほどきを。
昔、マーマレードを作るときに使った道具は今は貴重な存在です。
ヘイゼル・マコシュ家の方たちとのアフタヌーンティ。
12世紀に建てられ、ご先祖の眠る教会は館から2キロ弱の領地内にあります。ジェインさんが特別に案内してくださいました。
デンマンでは、このツアーのために特別に作られたマーマレードとパン作りのレッスンを受けました。美味しいマーマレードには美味しいパンとペアーで楽しみましょう。
パン作り。
出来上がったものは皆さん大事に日本に持って帰られました。
他の教室の受講生も興味津々。「今度は私も入れて!」と。
ロンドンに戻る日、ロスチャイルド家の館ワズドンマナーへ。
この時期はワズドン館はクリスマスのディスプレイが有名です。
そして最後のお買い物はクリスマスマーケットで。
そろそろランチの時間。現在はホテルになっていて、以前ロスチャイルド家が持っていたThe Five Arrowでクリスマスランチ。なんとThe Great British Bake Offで以前審査をしていたメリー・ベリーに会いました!
その後、ロンドンに向かい、パディントン駅で解散、お二人の方々はそれぞれの宿泊先に向われました。
秋のガーデンツアー
イギリスのガーデンツアーと言えば6月7月に集中していて、秋のツアーはあまりありません。バラの季節に合わせていらっしゃる方が多いからでしょう。でも秋のガーデンもそれなりに素晴らしいのです。
カルチャーツーリズムUKが企画した秋のガーデンツアーをご紹介しましょう。
まずヒースロー空港から直行したのは一日目の宿泊場所です。今回はオックスフォードの大学寮を選びました。
観光客も帰って、誰もいなくなった敷地内を歩いているうちにすっかり日が暮れてしまいました。
朝食は学生食堂で。正にハリーポッターの世界です。
イギリスの市販マーマレードはダンディー系とオックスフォード系があります。ここではもちろんオックスフォード・マーマレード。
朝食のお皿には大学(クライストチャーチ)のロゴが入っています。
朝食後は「不思議の国のアリス」を書いたルイス・キャロルがアリスを含む3人姉妹とよく散歩していたクライストチャーチ・メドウを散歩しました。
イギリス一古い植物園であるオックスフォード大学植物園を見学。
四季咲きの薔薇も咲いていました。
お客様の中にテレビの探偵ドラマ「刑事モース」のファンがいらっしゃったので、ロケ地で写真撮影。
ガーデンが素敵な小さなホテル。
モリス他、アーツ&クラフツの家具やラファエル前派の絵が残るウィティック・マナー。
9月のデイヴィッド・オースチンのローズガーデンは6月の華やかさはありませんが、落ち着いた雰囲気です。しかもほとんど人はいませんので、まるで自分の庭のようにゆっくり見学できました。
ここでもアフタヌーンティです。
この他、この時期にしか経験できないブラックベリー摘みなどを楽しんでいただきました。
ハイシーズンのガーデン巡りを経験された方は、次回は是非秋のガーデンをどうぞ。
ダルメインの館での一日
3名の女性を湖水地方で知られるカンブリア州にご案内しました。
専用車で小さめの静かな湖水を巡ったり、パブリック・フットパスを散歩したり・・・
湖水地方と言えば自然派詩人のウィリアム・ワーズワースです。最も素晴らしい詩を多く書いたのは、ワーズワースが質素な生活を送っていたダヴ・コテージ時代でした。
実は今回の3名のカンブリア滞在の一番の目的はダルメインの館で過ごすことでした。
ダルメインと言えば昨年日本のNHKテレビでここに住むジェイン・ヘイゼル・マコシュ夫人の一年を紹介していたのでご存知の方も多いでしょう。また、「世界マーマレードアワード&フェスティヴァル」が毎年3月に行われる館でもあります。
ここでの一日はまず、ヘイゼル・マコシュ家に1660年代から伝わるレシピの中からのいくつかを実際にダルメインのヘッドシェフに教わりました。まずはダルメインの庭から採れたルバーブを使ってジャムを作ります。
19世紀の型を使ってビスケット。リスはダルメインの象徴でロゴにも使われています。
レッスン後はヘイゼル・マコシュ夫人自らご自慢の庭をご案内してくださいました。実際に彼女がいかにこの庭に愛着を持っていらっしゃるか、またダルメインに過去に住んだ人たちが関わって作り上げた庭をご覧になって、皆さん感動しきり。
ダルメインの名前の付いた珍しいブルーポピーはちょっと時期が遅すぎて心配でしたが、まるで皆さんの訪問を待っていたかようにいくつかの花が迎えてくれました。
お庭の散歩の後はプライベートのドローイング・ルームでヘイゼル・マコシュ夫人と共にお茶の時間を楽しみました。
ペンリスの町での4泊の滞在は、今回はホテルではなく、セルフーケイタリングといって自炊のできるキッチン・居間付の施設を使いました。
眺めの良い小高い丘の上からの景色は朝の散歩を更に楽しくしてくれます。
そして散歩の後の朝食は皆で作りました。
カンブリア州を後にして次はヨークの町に向いました。ここではヴィーガンレストランでのヴィーガンお菓子のレッスンが主な目的です。
レッスンの合間にヴィーガンランチ。
これがあまりに美味しかったので、夕食も同じレストランでハンバーガーとテラミスを。
ヨークでは2泊のみでしたが、観光もしました。ヨークミンスターは一度は訪れていただきたい建築物です。中世のステンドグラスのコレクションではイギリス一で、一二世紀からのものがあります。
町を囲む城壁も歩きました。
こうしてカルチャーツーリズムUKがアレンジさせていただいた6泊のツアーはお客様のご希望、ご要望を事前にメールで連絡しあいながら綿密に計画を立てて実現しご満足をいただきました。
アンティーク家具の修理コース
イギリスのアンティークフェアーなどで所狭しと置かれているアンティークの家具。良質の家具はそれなりの値段ですが、修理が可能な家具は驚くほど安く手に入る場合もあります。アンティーク家具専門の業者に頼めばほとんど完ぺきに元の状態に戻してくれるようですが、ともすれば家具より高い修理代がかかることも。ビジネスにする場合は別として、イギリスでは自分で直す人が多いのです。しかもそうやって救ってあげた家具への愛着はまたひとしおというものです。
今回ダービシャーの田舎にあるコテージでアップホルスタリーの一日レッスンを受けられたのはアンティークがお好きなご夫婦です。大学でインテリアを、自宅ではアップホルスタリーを教えている先生は広いキッチンの一角で楽しみながら、そして初心者にもわかりやすく指導してくださいました。
教室からの眺めも抜群で、授業がますます楽しくなります。
まずは椅子の背もたれの部分をはがしていきます。
100年以上前の椅子です。中からは馬の毛(黒い部分)が出てきました。
フットスツールは一番簡単な修理のひとつ。まずは古い布をはがして。
ヴィクトリア時代の 素晴らしい木彫りの椅子の張替え下準備が整いました。
下準備ができて、これから張替えです。やはりアンティークフェアーで買われたお好みの布をかぶせていきます。
先生はヴェジタリアン。ランチは庭の野菜をサラダに入れたヴェジタリアン料理を作ってくださいました。
午前と午後にいただくお茶は作業をしながら。インフォーマルな授業は、「楽しく学ぶ」にぴったりの授業です。先生お手製のチョコレートボールとケーキに口も手もハッピー。
6時間の授業はあっという間でした。アンティークの家具の修理がこんなにも楽しくできることにお客様は感激。すでに次回のレッスンも考えていらっしゃるご様子でした。今回は、椅子、フットスツールとランプシェイドを習いましたが、時間切れとなり完成は日本で。でもここまで習えば大丈夫。修理に使う道具のことなども先生から教えていただき、きっとこれからは今までにも増してアンティークに興味を持たれることでしょう。なんと言ってもご自分たちで好みの布を使って仕上げる家具は世界にひとつしかない特別なものなのですから。
マーマレードと保存食コース
デンマンカレッジでヴィヴィアン・ロイド女史によるプリザーヴのレッスンがありました。受講生は初心者もいれば、すでに販売している人も。ヴィヴィアン・ロイドといえばプリザーヴでは知名度が高く、出版物も色々あります。二日間泊りがけでマーマレード、ジャム、チャツネ、ピクルスなどの作り方を基礎から習いました。
「柑橘類3種類のマーマレード」はオレンジ、グレープフルーツとレモンが材料です。
冷凍のサマーベリーを使ったジャムも美味しく仕上がりました。
完成度のポイントとなるセッテイング(かたまりの瞬間)をチェックするヴィヴィアン先生。
出来上がりには全員満足。
保存できるレモンのドリンク。
ピクルスは見た目も美しく。
デンマンカレッジのクッキングコースに使われるキッチンは英国内でもトップクラスです。
次はチャツネです。材料は全てヴィヴィアン先生が用意してくれます。
ゆっくり時間をかけて作ったチャツネは、更に塾せば熟すほど深みが出てきます。
日本のHさんが日本から持ってきたご自分の柚子や橙のマーマレードを皆さんに試食していただいて。柚子は人気です。ヴィヴィアンン先生も絶賛。
小グループの場合は、通訳付きのテーラーメイドの授業が特別に企画されますが、個人でもご要望に応じて通訳をアレンジいたします。お一人様参加他、2名以上の小グループの授業、特別授業をご希望の方はご連絡ください。皆様のご希望、ご都合にあったプログラムを用意いたします。
三日目の昼食後、受講生たちはご自分で作られたプリザーヴを沢山抱えて帰路につきました。家族や友人に試食してもらうのを楽しみに。
デンマンカレッジに関する記事が中日新聞と東京新聞に掲載されました。下記のリンクから中日新聞の掲載内容をご覧いただけます。
ブルーベル.スタディコース
古代の森に群生し、より生存力の強い外来種の侵入によって絶滅の危機にさらされているイングリッシュブルーベルを見る目的で英国にいらっしゃった4名のためにカルチャーツーリズムUKが旅のアレンジをさせていただきました。今回はブルーベルに加え、全員が興味を持っている英国映画、テレビドラマのロケ地を周るという内容で7泊8日の英国滞在です。
まずはデンマンカレッジで2泊しながらイングリッシュ.ブルーベルとスパニッシュのブルーベルの見分け方やそれ以外のイギリスで見られる野生の植物に関して学びました。同じく自然に興味を持つクラスメートとの交流も楽しいもの。
午前と午後のお茶の時間。先生たちが用意してくれた熱い紅茶と、デンマンカレッジのシェフが作ってくれたショートブレッドのビスケットで素敵なモーニングティでした。
カウスリップ
野生の蘭がこんなに沢山。先生も「こんなに沢山見られることはめったにありません。」と写真撮影。ラッキーでした。
デンマンカレッジを旅の後半は館めぐりです。ナショナル.トラスト所有のものから個人所有のものまで目標は一日2か所。
ケドルストン.ホール
テレビ、映画の「高慢と偏見」や「ある公爵夫人の生涯」などのロケ地を訪問しました。
ハドン.ホール
ナプキンのたたみ方を習うメンバーたち。
サドブリー.ホール
旅はまだまだ続きます。続きをお楽しみに。
デイルメインでのマーマレード祭り
今年で12年目を迎えるデイルメインのマーマレード祭りに参加希望の4名の方々のためにカルチャーツーリズムUKが日程のアドバイス、ご案内をさせていただきました。
まずはデンマン.カレッジでパン、ケーキ、パイなどのベイキングコースに参加。
デンマンカレッジのベイキングコースの講師にパンのこね方を習う参加者。
伝統のブラックフォレスト.ガトーには講師オリジナルのレシピを加えて。
休憩時間に他の教室をのぞいてみました。
ご自慢のパッチワークの作品をご披露。
デンマンカレッジでの受講は無事終わり、先生と記念撮影。
最後にカレッジの庭で日本からの参加者。
その後、ご一行はキッチン付の宿舎に3泊。料理をしたりマーマレード作りに挑戦したり。
日中はスーパーに行ったり、観光をしたり。メアリーの家でご自分で作られ、日本から持ってきたマーマレードを試食していただくH様。
アイリーンさんのところでは5種類のケーキのデモンストレーション。おひとり、ひとつのケーキを担当。
最後に習ったケーキでアフタヌーンティを。美味しいケーキと楽しい会話に花が咲きました。
アイリーンさんとご主人のトッドさんを囲んで。突然ローカル新聞の記者が現れるというハプニングも。この時撮影された写真は数日後ヘレフォード.タイムズに掲載されました。
その後、ご一行は専用車でイーリーの町経由で、マーマレード祭りが行われカンブリア地方へ。ここは湖水地方があることで有名です。ペンリスの町は全てがマーマレード色。
マーマレードが大好きなパディントンベアー。
昨年同様NHKの撮影隊が来ていました。
今年は駐英日本大使も参加されて。年々規模が大きくなっているママレード祭りです。
お祭りのハイライトは職人が作ったマーマレードの試食です。今回は昨年より更に多くの日本の方が金賞を受賞されました。柚子や橙など日本の柑橘類も好評です。
最後にご一行は、今年3個の金賞を獲得した林敦子さんと会食。翌日は日本に戻られました。
興味のあることを追及することは素敵です。カルチャーツーリズムUKはそういう方々のご滞在のお手伝いをさせていただきます。
小さな村でのクリスマス 2016.12.3
雑誌RSVPが主催するクリスマスツアーで一日カルチャーツーリズムUKが「小さな村でのクリスマス」をオーガナイズさせていただきました。
カルチャーツーリズムUKではこれまでにも「田舎の村でイギリスを体験したい」という方々のために、グループ、個人の方々をカルワース村にご案内しています。
カルワース村はロンドンから2時間ほど北西に向かったところにある人口450人の小さな村です。
村に到着後は800年の歴史を持つ聖母メアリー教会へ。教会内では洗礼盤や説教台を見ながらキリスト教における教会の意味などを学んでいただきました。また塔の上部にある大きな5個の鐘を鳴らすという貴重な体験を皆さんにしていただいた後はクリスマス.キャロルを歌いました。「きよしこの夜」など歌詞を見ながら英語で歌えば、クリスマスが一気に近づいたように感じます。
教会の後はヴィレッジ.ホールでクリスマスディナーを。村人たちが用意してくれたローストターキー他、 『芽キャベツと栗』『ブレッドソース』『ロースト.パースニップ』『赤キャベツの甘酢煮』など日本ではあまり馴染みでないものでもイギリスでは伝統の付け合わせなども。ターキーが苦手な方は栗で作られたナッツローフを赤ワインのグレービーと共に。
クリスマスには欠かせないクリスマスプディングは2か月前にメアリーさんが50年以上も使っているレシピで作ったもの。「クリスマスプディングは甘すぎる」と日本の方から敬遠されがちですが、彼女のクリスマスプディングはほとんどの方がおかわりをするくらい好評でした。
お手製のブランディーソースをかけて。
クリスマスディナーを体験した後は、ハンドベル.リンギングの演奏会。日本の方々も初めて『ジングルベル』を演奏!その後サンタクロースが皆さんへのクリスマスプレゼントを持って登場したり、楽しいひと時はあっと言う間に過ぎて行きます。日本からの方々には家庭で食べるクリスマス料理や(村のご婦人たちの手作り)村人たちとの懇談など貴重な体験をしていただきました。
カルワース村のクリスマスはRSVPの最新号に特集されています。すでに日本で出版されていますので、是非ご覧ください。
アフタヌーンティ文化を学ぶ
2016年6月雑誌RSVP社とのコラボレーションでカルチャーツーリズムUK初めてのグループ滞在 ‘イギリスでアフタヌーンティ文化を学ぶ’ が催行されました。
初日はヴィクトリア&アルバート美術館でイギリスの紅茶文化を学んだ後、オックスフォード郊外にあるデンマンカレッジへ。この日から3日間宿泊しながら徹底的にアフタヌーンティ文化を勉強します。
それぞれのお部屋にチェックインした後は、校長から講師の紹介がありました。
これから始まるデンマンでのレッスンのためにミニ会議。ついでに自己紹介を。
この日から最終日まで常にお世話をしてくださるカレッジ.ホストのダイアンさんです。カレッジ.ホストはいわば寮母さんのような方。何か問題があれば相談する方ですが、単におしゃべりをしたい時にも親切に対応してくださいます。彼女たちはイギリス各地のWI支部のメンバーで全てボランティアです。
ベイキングのレッスンではまず講師のデモンストレーション。皆さん真剣です。
その後はご自分たちで。
完璧なスコーンが焼きあがりました。
バッテンバーグ.ケーキも
その他ヴィクトリア.スポンジ、ベイクウェル.タルト...
レッスンの後は皆でアフタヌーンティ。日持ちのするものは日本へお持ち帰りです。
「緊張したけど実り多い時間でした。」と講師のケリー女史に感謝。
レッスンの日は毎日午前と午後には30分のお茶の時間です。ほっとした時にいただくお茶とお菓子は格別。
イギリスティールームのアワードの審査員だったアイリーン女史からティー文化を学びます。アンティークのコレクターでもあるアイリーンさんのレクチャーの内容は目から鱗?
ティーガウンとは?
ランチはダイニングルームでセルフサービス。「最近食べ過ぎ?」と体重が気になる人はサラダに徹して。
でも暖かいお料理も気になる....
一日のレッスンが終わってからの自由時間には村の散策。
村に一軒しかないお店は村人のボランティアで運営されています。小さなお店は郵便局、テーブル一個のティールーム、食料品店を兼ねています。でもさすがデンマンカレッジの利用客のためか、小麦粉の種類だけはロンドンのスーパー並み。
お店の前で記念撮影。
修了証をいただいて、デンマンカレッジを去った後も、コッツウォルズの村めぐりやハートウェルハウスでのアフタヌーンティを体験したり、パブリックフットパスを歩いたり、アフタヌーンティ文化の伝統が作られたウォーバンアビーなどを訪問しながら学びの旅は続きました。
デンマンカレッジでも日本人専用のコースは初めてのことで、興味津々といったところでしたが、後日担当者からメールがきました。「講師たちからも成功の報告が入っています。フェイスブックに写真を載せたので皆さんに連絡してください。」
帰国された参加者からもメールをいただき、カルチャーツーリズムUKとして第一回目のグループ講習、ツアーは成功に終わりました。皆さん、ありがとうございました。
カリグラフィーのレッスン
個人でカリグラフィーのレッスンに参加され、最終日にカレッジホストにThank You カードを送られたI様。レッスンの効果はすでに表れていて、カレッジホストも感激していました。なんて素敵なプレゼントなのでしょう!
3日間の講習が終わってのご感想は「もっと英語を勉強したくなりました」。趣味の世界は今まで知らなかった界に自分を導いてくれるものですね。趣味を見つけることはすなわち自分を見つけることではないでしょうか。